EWS通信

EWS通信8・9月合併号をお送りします。

EWSでは、ネパールドルポ地方の支援を継続しています。本年より現地医療支援活動を本格化させています。
現地のB型肝炎の罹患率が大変高いとのことです。継続的な医療活動で、格別に意義ある成果が期待されます。       M.K
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《目次》
1.  ドルポ帰国報告
2.  「ヒマラヤの聖地 ドルポ」 日本語版完成!
3.  編集後記
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▼・・・・・・≪1.ネパール、ドルポより帰国≫・・・・・・・・・・▼
EWS会員7名は、7月23日からネパール奥ドルポを訪問しました。二十年以上にわたり教育・医療援助を 続け てい るネパール・ヒマラヤ辺境にあるティンギュー村に、医薬品や古着を届けました。また、今回の重要な目的は、神尾重則会員を中心にB型 肝炎根絶支援に向けた予備調査を行なうことでした。

今夏のネパールは雨が多く、川の氾濫や土砂崩れが多く発生しまし た。ドルポ 地方はチベットに近いこともありそれほどの悪天ではありませんでしたが、やはり例年より雨が多かったようです。私たちの入山前の大雨によ りティンギュー村直前にある橋が流されたり、川の増水で行く手を阻まれたりしました。予定を大きく変更せざるをえませんでした が、何とか目的地にたどり着くことができました。

ティンギュー村にある小学校では約100人の生徒たちの血液検査など、予定通りの活動を行うことができました。詳細は改めて報告しますが、B型 肝 炎のキャリアーが多いことが判明しました。このプロジェクトは今後数年にわたり継続する予定です。

当初は8月21日の帰国でしたが、ドルポは天気が安定していたものの下界では天気が悪くフライトが一週間以上遅れ、28日に無事帰国することができました。

報告会を予定していますので、決まりましたらお知らせします。

 

▼・・・≪2.「ヒマラヤの聖地 ドルポ」 日本語版完成!≫・・・▼

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日本では初めて、いや世界でも?

「ヒマラヤの聖地ドルポ」の日本語版がようやく完成しました。著者はチベット伝統医のドルポ・アムチー・ナムギャル・リンポチェでHimalayan Amchi Association会長、翻訳は大谷映芳が担当しました。
ドルポの伝統文化、宗教、自然と人々の暮らしなどが分かりやすくコンパクトにまとめられています。
(160×215 mm カラー64ページ 2000円)

本文にも書かれていますが、本の売り上げの一部は彼の寺 Ribo Bhumpa Gonpaの修復に当てられます。
購入希望の方はEWS事務局か大谷までご連絡ください。

 
▼・・・・・・・・・・≪3. 編集後記≫・・・・・・・・・・・・▼ 
 吾輩は猫である、名前は「わはは」。
最近、わが主は「惻隠の情」という言葉に動かされというか、ほだされたからか…大きく人生を変えてしまった。
主は 「惻隠の情」とは、目の前に溺れている人がいた時、自分は泳げないのに助けに飛び込んでしまうようなもの…と理解しているようだが、孟子は 「惻隠の心は仁の端なり」と言い、可哀想と感じる惻隠の情を夏目漱石は「可哀想とは、惚れたということよ」と語っている。だが主にはどれもピンとはこないらしい、主とともに吾輩の運命も変化するわけなので、吾輩に惻隠の情を感じて欲しいにゃあ!(か)