EWS通信3月号をおおくりします。
早くも弥生3月となりました。報道ニュースに事欠かない状況になってきました。共産
主義国家は、世界で5ヵ国とのことですが、それぞれにニュースソースには事欠きま
せん。米国合衆国にしても、その昔、キューバ危機の際は、激しく攻勢に努めました。
ロシアにとっても、ウクライナのEU頼みの姿勢を、敵対行為と見なすのは、一理ある
ことかも知れません。ウクライナが、核兵器保有放棄したのは、今となっては、どう評
価されるのか判りません。兎角、紛争の種は尽きることがありません。 M.K
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《目次》
1. ネパール帰国報告
2. 2022年EWS活動計画について
3.ドルポのソナム・ドマさん大学卒業
4.チョエゾン・グルンさん大学入学
5.編集後記
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▼・・・・・・・・・・・・・・・・・・・≪1.ネパール帰国報告≫・・・・・・・・・・・・・・・・・・▼
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大谷EWS 会員は20日間のネパール滞在を終え、3月8日に帰国しました。
ドルポB型肝炎根絶支援に関する打ち合わせ、ジェセ村地震支援などの現地訪問、
エベレスト街道の状況把握などが目的でしたが、以下ご報告します。
地震復興支援 EWS2015年のネパール大地震で被害を受けたジェセ村へ復興資金援助を行ってきました。総額70万円ほどのEWS基金を5名の委員会が管理し、村人が必要な時に借り受けのちに返却するというものです。国からの支援も受け復興はだいぶ進んでおり、車道も近くまで伸びています。委員会からWomen’s House (婦女子のための家)建設費の不足分と、小学校の運動場拡張のため10万ルピー(約12万円)を使いたいとの申し出があり了解しました。Women’s Houseは女性たちが村の問題を話し合ったり、何らかの問題で行き場を失った主婦を守ったりする目的だとのことです。EWSからのお金が有効に使われていることを知り、うれしく思いました。
ドルポB型肝炎根絶プロジェクト 3月3日はチベット歴のお正月で、カトマンズに滞在中のドルポの人々がその祝いに集まりました。巡礼で来た人や学生たち約1,500人がいるそうで、各地区のリーダーたちと会うのも二年ぶり、今後のB型肝炎プロジェクトについて話をすることができました。ワクチン接種の拠点を二か所設け、ワクチン保存用の冷蔵庫、ソーラーチャージャーなど今後準備する方向で進めることとなりました。費用は40万円ほどとなりますが、今後の募金計画を検討したいと思います。
エベレスト街道の様子 過去二年間、観光立国のネパールには登山隊やツーリストがほとんど来ていません。現在の様子を知りたくトッレキングの人気コース、エベレスト街道を歩いてみました。シーズン前でロッジは半分ほどしか営業していませんでしたが、ポータや運搬用のカッツァル(騾馬)が忙しく行きかっていました。数は少なかったですが、欧米からのトレッカーの姿が見られました。現在ネパールはコロナによる行動規制をすべて撤廃し、外国人観光客の受け入れを進めています。街道は以前と変わらず、補修工事も進められていてこれからのシーズンに向けて準備万端という感じでした。ルクラまでの車道工事も進められていて、数年のうちに完成するようです。EWSでは、今秋か来春のネパールでの研修旅行を予定してます。
▼・・・・・・・・・・・≪2.2022年EWS活動計画について≫・・・・・・・・・▼
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2022年のEWS活動計画ですが、コロナ禍がどう終息するのかによりますが前向き
に進めていきたいと思います。国内での登山活動を中心に、長年かかわっていいる
群馬県上野村・森のギャラリーでの展覧会やヒマラヤ植物園の計画を進めたいと思
います。
海外については、主にネパールが中心となっていますが、カトマンズ支部のKami
Sherupa 氏や、ドルポ・ティンギュー村のSonam Sangmoさんとはオンラインや
メールで打ち合わせをし、今後の計画を進めています。
以下のものは、あくまでも計画ですが準備は進めていきたいと思っております。
会員のみなさまのご意見ご希望、そしてご参加をお願いいたします。
〇援助関係
ドルポ・ティンギュー村を中心とするB型肝炎根絶プロジェクト
ドルポの女性たちによるヤク毛プロジェクト
ネパール地震復興支援(オカルドゥンガ地区ジェセ村)
〇EWS登山講座
新緑の奥只見と平が岳登山 (初夏、時期は未定)
奥多摩や秩父などでの登山 (検討中)
南八ヶ岳縦走 (9月予定)
〇海外研修旅行
ネパール・ヒマラヤでのトレッキング (時期と場所は未定)
南米アタカマ高地とパタゴニア (時期と場所は未定)
〇群馬県上野村関係
森のギャラリー展覧会、ヒマラヤ植物園ほか
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▼・・・・・・・・・・・≪3.ドルポのソナム・ドマさん、大学卒業≫・・・・・・・・・▼
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ネパール、ドルポ出身のソナム・ドマさんは、大分県にある立命館アジア太平洋
大学(APU)をこの春に卒業することになりました。カトマンズのマウント・カイラス学校
、ブリハスパティー・ビドゥヤサダン・カレッジで学び、医師への道を目指しフィリピン
のマニラ中央大学に入学したものの健康上の理由で2年でやめることになりまし
たが、その後APUに合格。大学では国際関係を中心に4年間学び、卒業証書を
手にすることができました。EWSでは20数年間ドマさんの支援を続けてきましたが、
長きにわたり学費援助と励ましをいただいた多くの方々に心より感謝申し上げま
す。今後は、国連関係などでの仕事を目指しているとのことですが、しばらくは日本
での勉強を続ける予定です。
学位授与式で喜びのソナム・ドマさん(3月18日 別府国際コンベンションセンター)
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▼・・・・・・・・・・・・≪ 4. チョンゾン・グルンさん、大学合格 ≫・・・・・・・・・・▼
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ソナム・ドマさんと同じドルポ出身のチョンゾン・グルンさんは、大久保勝EWS会員の
支援で高知県にある明徳義塾高校で学んでいましたが、このたび同志社大学国際教
養学部に合格したとの連絡がありました。ドマさんに続き二人目のドルポ出身の大学
生となったチョンゾンさん、将来を大いに期待したいものです。
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▼・・・・・・・・・・・・・・・・≪ 5. 編 集 後 記 ≫・・・・・・・・・・・・・・・・▼
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都合により、お休みさせていただきます。(か)